ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2013年07月03日

713-2013 1300

2013年夏、713年の「肥前国風土記」において

「東のほとりに湯の泉ありて、能く人の病を癒す」と

記されてから1300年目にあたり、今年、「嬉野温泉開湯1300年祭」として

多彩な祝賀事業が催されるのを前に

昨日、7月1日公衆浴場シーボルトの湯において記者会見がとり行われた。

当初からアドバイザーとして関わり、早朝からの職務の合間を抜け様子を

見に行ったがプレスの反応も良好。

早速、テレビや新聞、ネットで報じられた。

今流行の温泉地とは異なり草津、有馬、道後などと並ぶ名湯・古湯としての

ブランドイメージの確立、自然の恵みと歴史に感謝しながら、さらに嬉野温泉を

PRしたいとのコメントが掲載されていたが企画内容を見るとこれまで支えて

くださったお客様へのお礼と感謝の意味が込められているように思う。

「坂の上の雲」で青雲の志を教示してくれた作家の司馬遼太郎先生は、

「人生50年を唱えるならば、40の坂を意識して人生を整える。そして、

残された10年で、それまでの人生を後世に伝えるに費やすのだ」と述べておられた。

このことからも「嬉野温泉開湯1300年祭」を集客イベントやお祭り騒ぎに終わらさず、

次代を担う人材育成の機会ととらえ、意義あるものにしていくべきだ。

観光は人に習えることと習えないことがある。

地域は結局、人。

人材を育てることが大事。

嬉野温泉開湯1300年。

まことに小さな嬉野が開化期を迎えようとしている。  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2013年06月27日

近況心理

“世の人は我を何とも言わば言え我が成す事は我のみぞ知る”

人に評価されることではなくて、自分のやるべきことは、自分で探し求めていく。

  

Posted by 嬉野温泉 at 23:23Comments(0)

2013年06月09日

嬉野を想う

この4月から新しい職場にかわりました。

「人には年に応じた初心がある」 佐渡に流された世阿弥の言葉です。

これが進化して「初心忘るべからず」の言葉になったそうですが、まさにいくつになっても人はそういう人生

を歩むべきと思います。

ずっと若い頃、20年ほど前の4月1日、初出勤に向かう自分の後ろから、父親が声をかけました。

「今日から一切家のことを案じてはならん。地域のことを思って、住民のことを思って、

一生をかけて尽くしなさい。」   私は、その声を今でも忘れることはできません。

どのような環境においても、新たな決意、新たな気概を持って新しい生活に臨んでいきたいと思います。

これまで主に地域振興、地域貢献の道を歩ませていただきました。

心に一点の曇りもなく、真摯に真剣に取り組み、多くの皆さんと出会い、いろんな声を聞くことができたの

ですがそのなかで大きく欠落しているものがあるのではないか?ということを感じました。

それは、嬉野の自然環境や温泉の素晴らしさ、施設の充実、うれしの茶、やきものなど素材の良さを

売り込むことも必要なことですが、それよりももっと以前の段階で、訪れてくださる方に地域ができる

心配りがあるのではないかということです。

素材の良さだけでなく、それらを組み合わせて楽しんでもらうための商品づくりやあちらこちらに貴重な

財産が残っているのだから、それを知ってもらい楽しんでもらえるような仕組みづくりが必要なのでは

ないかということです。

私は以前から市内のあちこちに出かけ、四季折々の自然の声、訪れる人々の声に耳を澄ませています。

そこから、本当に求められていることが見えてくるのではないかと考えています。

その場に足を延ばしてみることで、何かを感じるかもしれない、何かが聞こえてくるかもしれない。

我々はそういうことを原点に立ち戻って意識しなければならないと思っています。

観光であるとか文化財であるとか、そういった次元の話ではなく、今こそ原点に立ち返って嬉野の持って

いる魅力をみんなで感じ取っていくということが必要なのではないかと思っています。

やはり現場主義程大切なことはありません。

今年、嬉野温泉は開湯1300年の区切りを迎え、8月から始まる“嬉野温泉開湯1300年祭”の実施に

向け、現場からさまざまな企画が持ち上がってきて準備が進められています。

臨界期という言葉があります。

人生には臨界期と呼ばれる年齢がいくつかあるという。

その年齢以下で経験させなければ、以後、いかなる努力をしようとも身につかない技術や才能や可能性。

言いかえれば、ある時期が来るまでにスタートさせないと、決してその分野では一流の域に達することが

できないというもの。

この臨界期は、人生にもそうだが、地域にも、政治にも、そして政策にもひとしくあてはまる教示である。

決して戻ってはこない重要な時間が我々の目前に横たわっているということを改めて認識しなければ

なりません。

そこでどのように英知を結集させて、この嬉野を盛り上げていくのかにかかっています。

嬉野は今こそ臨界期

今でなければ成し遂げられないというこのまちの臨界期を意識してほしいと思います。

全ては嬉野のために!

  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2013年01月02日

元日から

昼は温泉でゆったり

夕方から深夜は職場の若手研究会の資料づくり

報告会まで期間がなく頭が痛い

しかし嬉野ばどけんかせんといかん

大変な部分もあるが人に評価されることではなくて

突き詰めて納得できることをやりたい  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2012年12月31日

今年の最後に

今年の最後に。

今年もあまり更新できなかった。

心のゆとりのなさやスランプで文字が、文章が書けなくなった。

今年は自分にとって全体的にあまりいい年ではなかった。

いや、いい年にできなかった。

来年こそいい年にしたい。

人に与えられる立場と人に望まれること、自分が望むことの違いや

その矛盾のなかでどう過ごすか。

自分にできることとできないことはあるが

“全ては嬉野のため”に頑張ろう。  

Posted by 嬉野温泉 at 01:39Comments(0)

2012年01月18日

2012年 14回目

2012年になって17日間で14回

嬉野5回、武雄4回、有田2回、七山2回、大村1回

実は温泉に行った回数、最近寒いので温泉に近くことが多い

近くにいろんな温泉があるのは嬉しいこと

この冬も温泉パワーで乗り切りたい  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(1)

2012年01月03日

新年

思えば昨年はあまり更新できてない

書くことはいっぱいあったがあえて書かずに少し充電

年が明け今夜は高校時代の恩師の退職記念会

部活中心で劣等生だったせいかこんな機会では居場所がなく肩身が狭い思いもするが、

自分に恥じない生き方をしていればいい

学生時代、昼夜をいとわず指導していただいた日々があって今の自分がある

今夜は話す時間は短かったが言葉にできない感謝の気持ちを込めた

学生時代とは状況は異なるが、

また、あの苦しい戦いが始まる新年

たとえ今は険しい

道のりに見えたとしても

苦しみの森をぬけてく

毎日毎日、自分自身と葛藤しながら

日々を全力で生ききる

自分の力のなさに時々恐ろしくなる時もあるが

いつも全力で何ものからも逃げずにやっていく  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2011年08月16日

ピュア

最近思う。

自分の気持ちがどれだけピュアか。

器用ではないが心はある。

自分の意思に対して誠実かつ素直に、

そしてまず目の前にある取り組むべきことに対して

一生懸命、必死に、ひたむきに向かい合うこと。

要領がいいのは世の中うまく渡ってそうで好きではない。

ごまかしやかっこつけはない。

誰にも媚びず誰の評価も求めない。

自分はそうありたい。  

Posted by 嬉野温泉 at 04:08Comments(0)

2011年08月16日

奴雁

お盆も終わった。

お盆らしいこともなかった。

最近やる気も出ないし今夜は眠れない。

しかし経済は低迷し地域は疲弊している。

自分の役割を果たさずして休めない。

今こそ奴雁であらねば。

  

Posted by 嬉野温泉 at 03:37Comments(1)

2011年06月13日

氷室京介 「IF YOU WANT」

「NEWS ZERO」の番組のテーマソング。

 歌い手は氷室京介。

「孤高のボーカリスト」と云われている氷室。

当初、「NEWS ZERO」の書き下ろし新テーマソングは、4月から放送予定だった。

楽曲の完成とほぼ同時期に起きた東日本大震災…

「最初、どこの国の何の事を言っているのか分からないくらい、全然違う映像で…愕然となっちゃって…」

ロスに住む氷室は震災翌日、沈痛な想いを自身の公式ホームページに発表した。

「ファンの皆の中にも、まさに大変な状況下にいる人達も多いと思いますが、

どうか頑張って下さい。皆の無事を心より祈っています。」

そして氷室は、タオル等を支援物資として被災地へ送った。

そして

息の長い支援を続けるにはどうしたら良いか?

氷室は考えたのちチャリティーライブを決意した。

日にちは6月11日。場所は東京ドーム。

そのライブは、全部BOOWYの楽曲で構成するという。

しかし

・チャリティーは、端で見ているより実際は凄く障害が多いこと。

・スタッフと話し合ってチャリティーライブを開催する事で助かる人がいるのであれば行くべき

・自分が言い出した事に対して、賛同してくれる人達がたくさんいる事は嬉しい
 こういう状況の中で、日本人としての美学・絆というか…それを凄く実感できて嬉しい

なぜBOOWYなのか?の問いにも
・多分、BOOWYを全曲やったほうが、みんなが喜んでくれる。
・収益金を100%現地に送るという事であれば、東京ドームに行くのもきっと順調にいくだろう。
 「ただ…メンバーの気持ちまで考えていなかったのがいけなかった」
・自分が取り上げていた事は、被災地の方々に100%お金が行くという事と、ニュースで観た映像が
 脳裏に焼き付いてしまって…」
・最低限のセットで、最低限の照明でというのがコンセプト。

 震災からちょうど3ヶ月様々な思いを胸に6月11日(土)、12日(日) 

 東京ドームで氷室はチャリティ‐ライブを行った。

「NEWS ZERO」の番組のテーマソング 「IF YOU WANT」は5月から放映中。

 氷室はニッポンの今に捧げる歌にしたいと歌詞を書いたのは14年ぶり。

 封印を解いてまで創った歌に魂を込める。

“道なき未知を進め・・・”

 震災から3ヶ月、少し落ち着いてきた感もあるが現地ではいまだに大変。

 救援・支援と称して自治体や地域のPR合戦に見える部分がなくもない。

 みんながどれだけきちっと誠意を持って応援できるか、ブームでピークがあって

 また下がるのではなくみんなの意識が風化していないか長い目で応援できるか。

 みんなの意識が風化してしまうのはマズイ。

 氷室が語ったように本当の復興まで息の長い支援が必要だと思う。

  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2011年05月25日

さが!元気発信キャンペーン

5月23日(月)~7月20日(水) さが!元気発信キャンペーン開催中。
詳しくは、http://www.asobo-saga.jp/
新聞には良く載ってるけど、県内の観光地、市町も観光協会も旅館もPRしない。
誰のためにやっているのか・・・。
自分たちが本気になってやらんと成果はでない。  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)

2011年05月10日

九年庵に行った。

今回初めて春の九年庵に行った。

しっとりとした秋とは異なりみずみずしい新緑のエネルギーが力をあたえてくれた。

秋はやや寂しく感傷的になり春は躍動感がある。

多くの人で賑わうときにしか行ったことはないけど今度は一人で行きたいと思っている。

風にそよぐ緑の木々たちを見ると一人になったら話かけてくれそうな気になる。

観光の装置、仕組みで考えたら賑やかなときに出かけるのが良いかもしれないが

その土地ならではの土地柄や地域の豊かさを感じようとすると普段の日常の姿を

感じさせていもらうのが自分にはありがたい。

観光は特別に観光のものとして作られるのではないと思うから。

九年庵の美しさは格別であったが、取り囲む周辺の仁比山公園一帯が素晴らしい。

木々の新緑も愛逢橋の下に広がる城原川の白くてきれいな川石もあるのが当たり前だと

思わず、長い間築いてきた、目に見えない力とか姿を見ようとすると素晴らしさに気がつく。

有田も神埼もその土地ならではの魅力があって、それを引き出す素晴らしい人たちがいて

たたずまいや人のやさしさにあふれている。

佐賀らしいまじめなおもてなしを感じていきたい。

  

Posted by 嬉野温泉 at 23:55Comments(2)

2011年05月10日

久しぶりの更新

久しぶりの更新です。

ずーと

パソコンの前には座っていました。

前から何を書くのか考えはあったけど

あの大震災から書くにも書けず

被害の大きさや報道を見ると・・・。

あれから2ヶ月、周りには東北に支援に行った人もいる。

自分も行きたかったが、行けなかった。

今夜も被災地にいる仲間に「自分の分も頑張って」とメールを送った。

暑くなったり、寒くなったり、そんな安定しない天候と似通った自分の

近況心理が災いし、先日、怪我をして病院のお世話になってしまった。

しかし、どうにもならないモヤモヤした気持ちを気合いに変えていかなければならない。

ゴールデンウイークもあっというまに終了。

今年も有田陶器市におでかけ。

気づいたこと、気になったこと。

①今年は買い物袋を提げた若い女性が目立った。

②陶器市=安売りのイメージが強かったのがデザインや品質が向上した印象。
 これは①の若い女性が増えたことと連動しているかもしれない。

③催し物としての有田陶器市、有田焼の価値が再認識されたかも。
 事前のテレビや雑誌等の適切で効果的な情報発信によって有田焼の価値を認めさせたり、
 上有田駅から有田駅に向かって歩く方が下り坂で負担が少ないなど来訪者にとって
 わかりやすくてやさしい、お客さんをあたたかくお迎えする姿勢がうかがえ歩きやすい雰囲気があった。
 これは有田観光情報センターのF君のおかげか。

ちょっと出かけただけで何となくそう感じただけであくまでも個人的な印象でしかないけど
やっぱり有田はすごいなって思った。 
いつまでもクラシックな価値残る有田であってほしい。



  

Posted by 嬉野温泉 at 01:27Comments(2)

2011年03月16日

嬉野はいいなぁ!

茶畑、夕焼け、大村湾  続きを読む

Posted by 嬉野温泉 at 00:52Comments(3)

2011年03月16日

ほっ

スターバックスにてコーヒーとさくらチーズケーキ。ほっ、とするひととき。  続きを読む

Posted by 嬉野温泉 at 00:44Comments(0)

2011年03月11日

痛い

頭が痛い、心も痛い。  

Posted by 嬉野温泉 at 05:08Comments(2)

2011年03月11日

記憶に残る観光地

九州新幹線の全線開通を目前として、鹿児島ルートを中心に九州各県の取り組みが報道され、

同時に各観光地の状況が話題となってきた。

西九州、佐賀県、嬉野は九州新幹線、九州の縦軸の動き、この流れに飲み込まれるように 

まちの中心部では施設の解体も続きやるせない状況に変貌している。

にぎやかだった状況と照らし合わせ、何とも情けなく、また経済の低迷や時代の変化とはいえ、

政治や行政の責任は大きく、同時に市民の関心の目も向けられなかった寂しさはぬぐいようがない。

「政治は結果。しかし、この現状に責任を取ろうとしないのか」という指摘に真摯に対峙する

勇気が求められていると感じている。

こんな現状を思うとき、寂しさを越えて、犯罪現場にいるような挫折感に襲われる。

そんな状況のなか、住民を主体とした懇談会から貴重な意見が相次いでいる。

美肌の湯、あったか、にぎわい、やさしい、多様性、歓楽街、保養地・・・。

嬉野のイメージは一つに括れない、

そこで、導き出した答えは「記憶に残る観光地」

過去の歴史や素材に息吹を吹き込んで感動を呼び起こす。感動することで旅人の記憶に残っていく。

そんなまちづくりこそが、今求められていると痛感する。

記憶に残る嬉野でありたい。  

Posted by 嬉野温泉 at 01:04Comments(3)

2011年03月10日

近況心理

何かと忙しく体力がなく体調も良くない。いろんなことがうまくいってない感じ。映画"悪人"の妻夫木君の心境、犯罪者みたい。  

Posted by 嬉野温泉 at 12:39Comments(0)

2011年03月08日

九州新幹線開通に思う。

九州新幹線鹿児島ルートの全線開通も間近、各報道も賑やかになってきた。

佐賀新聞では県内各地の取り組みについて取り上げられている。

我が戦友も新鳥栖駅から新大阪駅まで試乗会と旅行会社への営業に出かけられた模様。

嬉野温泉では九州新幹線利用者に宿泊料を2割引きするキャンペーンを実施するとの

ことで、自分も短区間乗車して協力しようとも考えたが開業時とはいえあまりにも

情けない、無駄遣いな取り組みゆえに多分利用しない。

唐津市ではPR予算1千万円、武雄市は旅行商品企画料を出す制度、有田商工会議所では

関西地区において有田陶器市のチラシ配布など。動きがでているが鹿児島や熊本など

「縦のライン」ほどの盛り上がりがないとの報道。

どこも九州新幹線に合わせた姑息な取り組みや間に合わせのチラシ配布等打ち上げ花火が多く、

ブームが過ぎれば関心も薄れる。

佐賀県の場合、お客さん目線で考えると菊池温泉に見られる駅からの二次交通の整備や

阿蘇ゆるっと博のような地域の良さを伝えていく工夫が必要だと思うしありがたい。

長期的にみて地域で取り組むべきことは、地域の価値をどのように高め市場に売り出していくか、

地域の価値の向上、魅力の向上、ブランド化の上に観光がある。

大事なことはその地域、地域の特性をいかに価値あるものと地域の人が理解し、売り込めるか。

人は欲しいものは高くても買う、地域の価値を高め、誘客の仕組みとあわせてお金を落とす

仕組みを作ること。

地域の価値をどう高め、来てくださる方々にとって必要なものは地域にとって何かを作りあげる、

ブランド化の必要が出てくる。

観光にあっては当然のことながら売れない商品は作らない。儲からない安売りはしない。

価値を認めてもらうにはどうすればよいかを真剣に考えるべきだと思う。

その土地ならでは、その土地らしさの表現が必要だ。

自分が注目している北海道のある温泉地では町民が町内の宿泊施設を利用した場合に支援する

制度を設けている。つまり嬉野の場合とは逆の戦略。

人口約8,500人、年間宿泊客数28万人ほどの町で、この制度を利用した町民が9ヶ月で

1,300人を超えている。

条件として「町民の税金を活用するため町民以外の方は利用できません」とある。

これはものすごい戦略だと思う。

単に28万人のうちの1,300人ではない。8,500人のうちの1,300人。

実に町民の15%に相当する方々が短期間で利用したことになるわけで、この方々が地域の温泉を

はじめとする地域の自然環境や伝統文化に改めて理解していただく機会を得ただけでなく、

遠くから来ていただく方に身近に地域のことを語れる強みを有している方々、つまり地域観光の

応援団を短期間で1,300人も獲得したことになるとも考えられるからだ。

観光客のニーズが多様化している。そして触れ合いや癒し、あるいはゆとりなどを求める人が

増えている。それは結局、住んでいる人が心地よいと思える。誇りに思える地域に人は訪れる。

だからこそ、地域づくりと観光を一体的に進めることが重要だ。

地域の方々が地域資源を見つめ直して、それを大切にする、訪れた方々に心づくしのおもてなしで

満足して帰っていただく、地道な取り組みによって成果を上げていくことが大事だ。

地道な取り組みゆえに、時間と労力を要するけれども必ずいい方向に進んでいく。

それが今、観光に求められているニーズだからだと思う。

一方、しっかりと地域づくりを行うという取り組みの方向性は正しいけれども、そればかりでは日々の

観光客はなかなか増加しない、もっとPRにも力を入れるべきとの意見もある。

このPRもいいものを売り込むために大変大事なことだと思っている。

九州新幹線全線開通にあわせ、しばらくはそれぞれのPR戦略を競うことになるだろう、

しかし打ち上げ花火は続かないし、メディアも新しいところしか取り上げない。

九州新幹線の開通を一つの三角点にして、これから2018年新幹線長崎ルート開通に向けた動きに

目を向けたとき、社会資本整備を含めたハードの充実が必要で過去の施設レベルではもはや対応できまい。

公の社会資本整備と民間の投資に対する優遇措置など、施設レベルを向上させる必要がある。

将来を見据え、自分たちの感性を磨いたり、おもてなしをするという姿勢を崩してはいけない。

いい観光地を作るため、地域の人が心を合わせていくこと。

経済活動は民間に任せたほうが良いが行政は長期的な価値を作らないといけない。

観光地としての永続的な価値を作っていくべきと考える。

行政は、太い方針を持って長期的な展望を示していくべきで意欲のある民間人が出てくる仕組みや

やりやすい環境を作っていくべき。

国の揺らぎそのままに揺らぐ地方であってはならない。

観光の目的は明らか。地域の歴史・自然・暮らし・文化を通じて、それを楽しみに来ていただいた

お客さんに喜んでもらうこと。そして究極の目標は観光客に対する満足の提供。

観光を目的化するのではなく、観光を通してそこに住む人々や関わる人々が地域に感謝したり、

住んでいる意味を感じられるかが大事だ。

地域住民に、観光産業や観光事業のことを理解してもらわないと、地域の総意として観光振興に

取り組むことはできない。

観光客の動きや流れは観光動線に左右される。

地域間競争が激しくなっているなかで九州新幹線全線開通に沸く南九州の目線を西九州、佐賀、

嬉野へと引き寄せるためにも観光動線の優位性も視野に入れながら魅力ある地域をつくらねば

ならない。

「目的地を持たない船に追い風は決して吹かない」

まず、目標を定めての自助努力があって初めて周りの支援を頼んだり、運を期待することができる。

今年から嬉野は大きく変わる。今まで眠っていた嬉野の底力に大きな期待を寄せていきたい。

  

Posted by 嬉野温泉 at 00:11Comments(3)

2011年03月07日

柳川

昨日、近所の数人で福岡に行く途中、柳川に行った。

川下りとうなぎ料理を満喫。

情緒ある雰囲気に多くの人で賑わっていた。

観光地にはオリジナリティだからどこかと比べたりはないけど、

参考になる部分や気づかされるところはある。

観光客で賑わう地域に行くと

いつも自分の中で「今に見とけよ」の魂が沸き起こる。

観光客で賑わう嬉野でありたい。  

Posted by 嬉野温泉 at 00:37Comments(2)