ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2010年06月24日

非日常と異日常

多くの人は旅に非日常を求めるものだから、お客さまをお迎えする側も

非日常を提供することが最も良いことだと考えておられる方が多い。

しかしそれは違うのではないか。

普段、人が生活している日常というのはストレスのある日常であって、

心のなかに本来的に持っている日常性を旅先で実現してあげれば

喜んでもらえるはずだ。

基本的に旅に出るということが非日常であることは概念的に間違いない。

しかし何か日常からの逸脱のための非日常の旅ではなくて、

自分が思っている日常性の奪還のために旅に出るものだと思う。

観光客は「非日常」を求めて来るものと思っているがそれは観光地の「日常」、

つまり「異日常」であって「非日常」ではない。

観光は特別に観光のものとして作られるものではあってはならない。

自分にとって非日常とは、ディズニーランドやUSJ、加賀屋に行くこと。

そういう部分は他所にまかせておいて地域には地域のよさを出して行けばよい。

もてなしの本質をひたすら豪華さに置く宿もあるが、表面的な豊かさを日本人は

十分味わってきたし、それに飽きている。

それよりも、本当はこういう日常を過ごしたいと思えるような環境と時間を提供する方が

お客さんの立場ではありがたい。

自分は観光地や温泉地を元気を取り戻す場所ではなくて、元気を養うところだと思っている。

バブルの時代には、日頃の憂さ晴らし、ストレス解消をするところだったものが今はちょっと

違うところであるべき。非日常ではなく日常。ワクワクからしみじみへ。

地域や施設があらゆる心配りをして、お客さんに「来て良かった」としみじみ思ってもらえるように

努力しなければならない。

ここにきたらホッとゆっくりできる雰囲気やもてなし、そこでなければならないものが求められる。

あらまほしき日常の提供。

旅館、茶道、花街、きもの、しつらい 

古くから日本に伝わるおもてなしの精神が息づいた嬉野。

嬉野らしいおもてなしでお迎えしたい。  

Posted by 嬉野温泉 at 00:55Comments(0)