2008年09月20日
行政マン
いつ頃からわからないが各地の自治体において地域における出前講座や対話集会が開催をされ、今ではあらゆるところで実施されている。近年では住民に最も身近な市町村のみならず県や中央省庁が地方に出向いて地域や住民の切実な願いや嘆きに耳を傾けられている。公共事業の削減を嘆くよりも現実を直視し、地域産業、農林水産業の振興に重点をおくことだとし、総務省の提案によって地域再生戦略が具体化されつつあるなかつくづく生きた政策は現場を知った人間にこそ立案されるということを教えられる。佐賀県下の自治体においてその重要性を一番強く感じておられるのはトップの方々であり、成果の創出に大きな使命感を持って働いているのは、現場で住民の声に耳を傾けている行政マンであろう。佐賀県庁においては熱い夏や寒い冬、農道や茶畑や茶工場、畜舎などで農家とともに汗を流す試験場や農業普及員、安全、安心で快適な県土づくりに努力する土木事務所、観光客誘致において首都圏や海外との接点を拡大しようと休日や昼夜をいとわずに汗している佐賀県観光連盟や観光課の方々、自分は誰にも媚びず、誰の評価も求めるつもりはない。しかし中央省庁を象徴的に全国で公務員の不祥事が相次ぐなか厳しい財政事情に伴い給料カットを受けながらも懸命に働いている県行政の最前線で働く人々の思いや姿勢は学ぶべきところが多い。原油高騰をはじめ、沈んだまま浮き上がる気配さえない経済状況のなかで現場の声にどうこたえていくのか。担当部局、職員の熱意が強く求められるこころであり、かつてない非常事態が迫っているとしたらそれを早急に克服する力として県勢、県民生活、県の財政危機、それらを瀬戸際で回復させる原動力となりうるものとして高く評価されていいと思っている。厳しい状況にある今ほど政治や行政がその力を試される時代はないのではないか。魅力ある地域づくりは、県政が関与する前に自治体の英知が結集されるべきであり、自助努力と自立が必要なことは言うまでもない。まちづくりの原点は、行政がリーダーシップをとって骨格を築き、その中身を住民の弾力的な発想で進めるところにある。それらをコーディネートするのがまちづくりのプロ、行政マンの最大の使命であり、喜びでもある。昨年西九州新幹線が決定し嬉野温泉駅もできる。決して通過駅になることがないよう観光客が喜んでもらうような地域づくりに努めなければならない。平成18年の大分九重夢大吊橋オープンや東九州高速道路開通、国体開催に沸く大分県、大河ドラマや2011年鹿児島新幹線全線開通に沸くであろう南九州の目線を西九州、佐賀、長崎へと引き寄せるためにも観光導線の優位性も視野に入れながら魅力ある地域をつくらねばならない。暗中模索の日々を送り、逆風の中にあっても一筋の希望を自らの使命感に託し頑張っていきたい。
Posted by 嬉野温泉 at
13:22
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