ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2008年09月21日

太良町にて

一昨日職場の相棒と太良町大浦へ行ってきた。目的は盆地にある嬉野の人間は時々海が恋しくなることと有明海の魚介類を味わうこと。豊洋荘という旅館の主川島さんに会うためだ。嬉野の人間がなぜ太良の旅館に出かけるのかというと佐賀県では家族旅行をターゲットとするファミリーツーリズムを推進していて毎月1回行政や関係機関・団体からなるファミリーツーリズム研究会を開催して今後の取り組みの検討やお互いの情報交換を行っていてお互いにそのメンバーとしてお会いしたからである。この会議には以前私も参加して事情により1年以上参加できずにいたが7月から復帰することとなり、川島さんは佐賀県旅館組合青年部長の立場でメンバーに入られていたが、今までサボっていて参加されなかったが先月前回の研究会で知り合い懇親会の場でいろんな話をさせてもらった。年齢的には自分とは10才以上先輩になるが地域振興や旅館経営に意欲と情熱を持った経営者だ。ご存知のように太良町には山や海、温泉などの自然環境、資源に恵まれ竹崎カニを始めとする魚介類、みかん、繁殖牛や養鶏、養豚業の畜産業など資源のすばらしさも県内有数のものがあり、観光面でも十分のびしろのある地域だ。これらの恵まれた観光資源を基軸におきながらも、地域の持つ歴史、文化、そして人。つまり地域の歴史なり素材を再評価して活用できる人材が必要となる。その潜在的能力を掘り起こすことこそが魅力ある観光地づくりに必要不可欠な要素である。太良町の行政関係者や観光団体の関係者の方々には大変申し訳ないが地域における観光振興のあり方や支援体制、支援策にはその地域における従業者数、経済効果など地域経済の依存度によって市町村現場での温度差や地域住民の理解度も異なることは否定しない。しかし太良町の行政分野における支援体制や振興策が現場の期待どおりだったとは言いがたい状況にあるのではないか。その原因の一端は業務内容が作業の域を出ておらず、地域の持つ多様で広範囲な可能性をすくい取れない組織のあり方にもあろう。このことについては行政組織としての考え方にもより、トップが職員を頭脳とみるか。手足とみるか。参謀とみるか兵隊とみるかによる。そこから職員の変身が始まる。市町や観光団体は国や県の観光施策を積極的に受け入れて実践のできる組織であるとともにあらゆる情報が地域の隅々まで浸透していくことが重要である。現実には大切な情報が市町や観光団体で止まっている状況もあるのではないか。その結果県内各地においても活用されずに眠っている施策もかなり多いとみる。太良町においてもそのような状況があった。観光連盟が作成しているイベントカレンダーや補助事業についても県内観光地を横断的に結び地域振興の有効な手段であるにも関わらず活用されていなかった。つまり現場の意欲や危機感を意識した情報伝達や政策が導入されていなかったのである。懇親会での意見が気になり、3日後にイベントカレンダーと地域づくりの参考として由布院のDVDを持って行っていろんな話をした。来月開催される旅行会社やマスコミ向けの佐賀県観光説明会の情報も伝わっていなかったようなので出すぎたマネとは思いながら後日観光連盟に話を繋いだ。一昨日も急に出かけたにも関わらずいろんな話をし、思いのこもった対応でもてなしてもらった。大きな旅館ではないこともあり自分の旅館業だけではない、地域全体、県内全体を意識した活動をされている。意欲はあり余るほどあり、汗も人一倍かいておられる経営者にはその意欲と能力を十分発揮できるような支援があらねばならない。そのことが地域観光、ひいては佐賀県観光の振興、発展につながってくる。今後も多くの人々とふれあい、懇親会などでお酒を飲むこともあるだろうが「ああ楽しかった」ということだけで終わらさず、それを次に繋げ肩書きのない人間対人間で接していきたい。






  

Posted by 嬉野温泉 at 14:20Comments(0)