ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2008年10月02日

地産地消

今年6月の佐賀県ファミリーツーリズム研究会では「地産地消とファミリーツーリズム」という内容で会長を努める相田観光企画監よりお話をされ、地産地消の意味や観光やツーリズムの観点からの考え方についてご教示いただいた。この地産地消もいろいろな立場の人が、いろいろな思いで提唱しており、あいまいなままのようだ。地産とは何処までの範囲を地元というのか。地消とはどれくらい地元で消費されればいいのか。寂れた田舎の温泉だった由布院を全国有数の観光地に育て上げた亀の井
別荘の中谷健太郎氏は、地産の範囲を車でおおよそ1時間半とされているが自分の感覚からすれば範囲が広すぎて説得力がない。ただ由布院から車で1時間半の範囲内にある佐伯のふぐと博多の魚市場を取り込みたいための線引きのように思われる。それでも全国から宿泊客が訪れる有名旅館亀の井別荘にとって、旅行のラケット理論が働いて泊まった宿に広範囲からの食材が集まっていても十分地の物ということで通用するのかも知れない。
地産地消運動というのは、農村と観光の安全・安心な接点と新たな食文化への見直し、経済の共有と地域再生運動のねらい
がある。地元のものを地元で消費するということだけではなく、地元の与えられた環境の中で生きていくということも意味する。
以前、嬉野の老舗旅館大正屋の息子さんと話したことがあるが、地産地消は嬉野という地域で考えたら相当限られてくる。  
しかし、佐賀県や嬉野から車で1時間という地産エリアで考えていくと面白い。
道路事情や交通アクセスが良好なこともあり、海産物では玄海、有明、西海、長崎など多種多様、農産物もないものを探すこ
との方が難しいほどであり、由布院など他の観光地では考えられないほど豊かな食材にあふれている。
この10月から観光庁が発足した。国を挙げて観光振興に取り組んでいくことは観光地として非常にありがたいこと。
しかし、観光行政は総合行政でもある。地域の観光振興は観光担当のみの力では成り立たず、あらゆる行政施策や地域資源
によるところが大きい。つまるところ観光学は地域学だ。
観光や農業や漁業といった分野で分けて考えるのではなくて、観光や農業や漁業を観光客を受け入れるための要素として考
え、地域の持っている素材を総動員して観光客をお迎えしていきたいと思っている。




  

Posted by 嬉野温泉 at 02:02Comments(0)