ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2008年10月08日

臨界期

読書の秋と呼ぶように枕頭の書としておきたい名著に出会うことも多い。
先日書店で「モーツアルト天才の秘密」という本を見つけた。
クラシックには興味がなく、モーツアルトの曲もあまり知らない。
知っていることと言えば若くして亡くなったこと。相当な才能をもった人物だったことぐらいだ。
それでもたまたま見つけて手にとるようになったのは「天才」の文字だ。
自分のような凡人にとって天才とははるか遠くにある知らない世界だ。

人生には臨界期と呼ばれる年齢がいくつかあるという。
その年齢以下で経験をさせなければ、以後いかなる努力をしようとも身につかない技術や才能や可能性がある。
言いかえれば、ある時期が来るまでにスタートさせないと、決してその分野では一流の域に達することができないというものだ。
この臨界期は、人生にもそうだが、地域にも、政治にも、そして政策にもひとしく当てはまると思う。
例えば、あのとき全国植樹祭が嬉野で開催されていなかったら、もしあのとき高速道路嬉野インターチェンジが開通、開設されていなかったら。日本全体が好景気に沸き、嬉野温泉も好調な経済情勢のなか飛躍的な発展を遂げたあのとき。
嬉野の発展とともに成長してきた自分にとって臨界期を強く意識する出来事だ。

そして現在、嬉野市が誕生してもうすぐ3年になる。
昨年末には西九州新幹線の開通も決定した。
佐賀県ファミリーツーリズムも取り組みから3年が経つ。
そろそろ今が臨界期。
九重夢大吊橋オープンや東九州高速道路開通、国体開催に沸く大分県。大河ドラマや2011年鹿児島新幹線全線開通に沸くであろう南九州の目線を西九州、佐賀、長崎へと引き寄せるためにも観光導線の優位性も視野に入れながら魅力ある地域をつくらねばならない。
沈んだまま浮き上がる気配さえない経済状況のなかで、かつてない非常事態が迫っているとしたらそれらを瀬戸際で回復させる力になりたい。

  

Posted by 嬉野温泉 at 02:02Comments(0)