ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2008年10月11日

鬼塚勝也さん

 昨日は福岡都市圏の観光客誘致を図るため、旅行業者やマスコミの方々を招いての佐賀県観光説明会が福岡で行われ参加してきた。
 前日までにできる限りの準備をしていこうと内容を確認し、名刺を作り直し、髪を切り、クリーニングも取ってきてたけど、朝から疲れと眠気で体調がいまいち、精神面もちょっとイライラしてた。
佐賀県や嬉野温泉にとって福岡は、全体の観光客の3割以上を超える最大のお客さまであるとともに九州エリアの情報発信の拠点として重要な位置にある。
午後からの開催だったので高速バスに乗り、昼過ぎに福岡天神に到着。
集合時間まで少し時間があったため親交のある鬼塚勝也さんに会いに行った。

鬼塚さんは、プロボクシング元世界チャンピオンでストイックな姿勢と類い希な精神力で若い女性ファンを中心に熱狂的な支持を受け、引退して10年以上経った今なお知名度も高く、辰吉丈一郎選手とともにボクシング界ではカリスマ的な存在だ。
現在は、TBSのテレビ解説者として内藤選手や亀田選手の試合を担当している。
そんな鬼塚さんは福岡市在住で毎年必ず嬉野に来てくださっていて、この夏も来られたので約2ヶ月ぶりの再会となった。
自分は話すことは下手で滑舌も良くないが鬼塚さんと近況報告をして福岡に観光説明会に来たことを話すと「そんな話し方で説明とかちゃんとできるのか」と心配されたので「他の人と話すリズムがちがうのでかえって聞いている人の耳に残るんですよ」と言ったら妙に納得してもらった。短時間ではあったが「また嬉野に行くから」と言ってもらい世界一のパワーをいただいた。

午後4時から開催された観光説明会では、説明するほとんどの方が前日までの東京、大阪地区の説明会に参加されていたこともあり、段取りや要領を十分把握されていたが自分は福岡地区のみの参加であったためちょっと戸惑った部分もあり、持ち時間の3分間の使い方、話のまとめ方に不安があった。説明資料も自分がもらっていた分とは変わっていた。少し焦った。
限られた時間なので嬉野の観光素材である温泉やお茶、湯どうふ、やきもの、日本酒、塩田津といったものを全部話すと時間的に厳しくなるし、相手側も飽きてくる。もともと器用なことはできないし手際の良さより、内容を絞って印象づけで勝負していこうと決めた。
内容的には旅行会社やマスコミが飛びつくような新たな施設のオープンなど目新しいものはないので最初に鬼塚さんとの会話を披露して嬉野の売りである美肌の湯、宿泊施設、温泉湯どうふについて話をした。説明会の目的である観光素材の説明という点では拙く、不十分で反省もしているが福岡地区の旅行業界における嬉野温泉とのつながりや鬼塚さんの知名度は絶大でその後に行われた意見交換会でも話題になり、お互いの印象づけという点では十分な効果があったと思う。

人間何が役に立つのかわからない。
髪を切ったり、名刺を作り直したり、鬼塚さんとの会話も観光素材の説明には全く関係がない。
これが直接役に立ったとは思わないが、これがなかったらできなかったこともあると思う。
鬼塚さんは世界チャンピオンになり、5度の防衛を果たしたが世界中の猛者が自分を狙ってくる世界の頂点レベルでの勝負は厳しく、その多くが接戦、ギリギリで勝ち残ってきた。
それを支えたのがオーバーワ-クを心配されるほど異常ともいえるトレーニングと引き出しの多さ。
世界レベルでは自分より身体的能力も高い選手が多く存在するなかで自分と向き合い、厳しいせめぎあいを勝ちに繋げてきた秘訣がそこにある。
世界タイトルマッチでは派手なノックアウトは少なく、顔を腫らした接戦も多く、時にマスコミから激しいバッシングを受けながらも微動だにせず、勝つためにいろんな角度から自分を見つめ、勝つための引き出しを増やし、自分を高めてきた。

こういった姿勢は自分も学ぶところが多い。
表現力や器用さ、要領が良くなくても、思いや姿勢、気持ちが瀬戸際で自分を救ってくれた。
誰も気づかないような小さなこと、意味のないようなことに意味を持たせてやっていく。
そうすることによって幅が広がり、引出しも増えてくる。
そんな思いがうまく言葉にならないもどかしさはあるが、これからもいろんな角度から物事見つめ引き出しを増やし、自分に足りない部分を埋めていきたい。

  

Posted by 嬉野温泉 at 15:27Comments(0)