ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年01月24日

地域の再生

先週、イオン九州イオンモール筑紫野店で佐賀のうまいものフェアに出かけた。
うまいものフェアで佐賀県の特産品の古川知事・谷口市長によるトップセールス、
各地からの観光PRもあり、大いに賑わった。

農業県といわれる佐賀県の地域別の産業構造を見てみると、おおざっぱに県東部
に工業団地や流通拠点が集積し、北部、西部地区に水田を除いた農業、漁業、窯業、
観光業など佐賀の特色を感じさせられる産業が多い。
しかしながら統計データによる市町ごとの所得水準は東部地区が圧倒的に高い。

ずいぶん前から、日本の農業は、生産から流通、販売の世界への移行が課題で
あると指摘をされている。生産基盤の充実、生産技術の向上は飛躍的な成果を
おさめてきたものの、どこにどう売るのか、そしてどうしたらもうかるのかという、
あまりに当たり前の課題追求がおろそかにされてきたことにいら立ちさえ覚える。
佐賀県の農業政策も以前のブランドづくりから地域づくり、消費者とのふれあいへの
移行が打ち出されてきていて、時代に即応した取り組みとなってきている。

しかし、その前に現場の声を聞いてみると「農業を自分たちの時代で終わらせてしまうのか、
それとも、子供たちが生きる舞台として農業、農村を継がしていくのか。本当に迷っている。」
との言葉の何と多いことか。商店街、観光業にしても同様である。
真に魂から発せられた静かで強く重たい言葉に、自分のさびついた感性さえも動揺を隠せない。
深刻な、まさに瀬戸際の課題が横たわっていることを知らされて、ただただこうべを垂れるのみである。

現場の瀬戸際の要望に政治や行政はどうこたえていくべきか。
その道しるべは、現場で働く人々の笑顔が教えてくれるような気がする。
経済的な大きなリスクを背負うことなく、若者が夢と希望を持って働ける環境を今すぐにでも
整えていくことに尽きる。

だからこそ、徹底した地域産業の再生に命をかける政策が今ほど求められている時代はない。
現場の生の声にこそ解決の糸口がある。現場にこそ神が宿る。神の声は民の声。
国の2次補正予算、新年度予算編成の時期、緊急雇用や定額給付金に埋もれがちな状況に
あるが、地域の再生に思い切った政策を打ち出すことができないか。

イオン九州での古川知事・谷口市長のトップセールスに大きな期待を感じつつ、
イベントは一過性のもの。しかし何か考えるきっかけにはなる。
面浮立の披露中、ふと、ふるさとの再生に思いを馳せた。
今頑張れば春は遠くない。




  

Posted by 嬉野温泉 at 07:07Comments(0)