ブログにはプロフィールを公表する人が多い。しかし自分には公表するような肩書きや経歴はないし過去の自分で勝負するような人間にはなりたくない。気づいたこと感じたことを自由に書き込んでいきたい。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年01月26日

今後の展望

今、国も地方も財政難の時代だ。
かつてのように予算規模の大小を競い合うものであってはならないし、
そのことを意識した予算編成がなし遂げられなければならない。
要は地域の活力の芽吹きとなり得る戦略が打ち出されているかどうか。

数年前から国土交通省や経済産業省の予算を見ると、補助金の
事業実施主体を県や市町村、つまり自治体とするのではなくて、
地域団体や法人などにしたところに最大の魅力と特徴がある。
地域や住民の持つ企画力や実践力、自分たちにまかせてくれたらと
思いつづけてきた地域に大きなチャンスが到来したといえる。
これまでのように行政がマニュアルを示し、机上の審査をするのではなく、
直接的に地域の創造性に問いかけてみようとする試みである。
地域を信じ、やる気を誘発しようとする取り組みは、典型的な行政革命であり、
必ずや新たな行政体質を生み出してくれるはずだ。

今年に入り、早々に観光圏整備事業の説明会が行われた。
昨日は地域資源補助金の話し合いを行った。
いずれも地域の民間組織を事業実施主体とする国の政策だ。
地域の民間組織に対してダイレクトに支援する新たな手法で、小さな地域、
小さな組織であっても意欲と能力さえあれば光が当たるようなボトムアップ型の
政策は安直な陳情合戦や地域間の予算の取り合いが通用しない歓迎すべき
時代になってきた。

気になるのは実践者である民間組織の弱体化にある。
特に観光協会や商工会などは、過疎化、高齢化によりその活動に地域間格差が
大きくなっているのが現状であり、国が示した新しい政策についてこれない組織が
あまりにも多すぎる。
市町村合併が進み、自治体が広域化、拡大化した現在にあって地域の実践者と
して主役にならなければならない民間組織が弱体化していてはせっかくの政策が
生かされないと心配をしている。

地域や住民が協力し、前進をし、進化してきた地域とそうでない地域、
つまり自ら作り上げてきた地域と行政組織に依存してきた地域の、
まさに地域力の差がここにある。
温泉地に例えるなら前者が由布院・黒川なら後者は嬉野・武雄といったところか。
ここをどう解消し、前進させるかが最大の課題であり、悩みでもある。
地域コミュニティが背骨を支えている地域や組織こそ、そこを起点に挑戦心を創出
することが必要不可欠だろう。
こういう点を意識して佐賀市や武雄市などでは行政から職員を派遣しておられるが
まさに時代に即応した英断といえる。

バブル崩壊後の十数年はあまりにも長い。
観光地、観光業を取り巻く環境の激変は予想以上で、経済の低迷も追い打ちをかけている。
観光業界では広告宣伝費に資金を投入できない状況まで追い込まれてきている。
現場の瀬戸際の要望にどうこたえていくべきか。
先に示した民間が主体となった地域再生運動にこそ、行政と地域に長い間求められてきた
課題であったように思える。

徹底した地域の再生に命をかけた取り組みが必要だ。
「上に伸びるのは競争、横に伸びるのは協力」観光地でよく使われる言葉だ。
みんなでまとまって、協力していく。
今年は嬉野の観光業界も国の金を取りに行く。
どこまで現場主義に徹して計画を実践し、理想とする成果を導き出せるか。
夢と希望、勇気を持って立ち向かっていく。  

Posted by 嬉野温泉 at 01:11Comments(0)